課題研究グローバルビジネス講座および観光ビジネス講座では、それぞれの講座でテーマとしている滋賀県の観光業を盛り上げるための取り組みを進めています。今回は、米原市で訪日外国人向けのツアーを企画運営するBIWAKO BACKROADS（ビワコバックローズ）の松井ライディ貴子様を講師としてお招きし、インバウンド向けの観光ツアーの作り方についてご講義いただきました。
観光ツアーを造成する手順として、①案内する場所・体験の決定→②ターゲットの設定→③旅程を決める→④料金の計算→⑤商品情報の作成 を学ぶ中で、案内場所の自然や文化、歴史をただ単に説明するのではなく、お客様に「面白い発見」や「価値がある！」と感じさせるガイドをすること、すなわち、インタープリテーション技術を駆使して、お客様に魅力や価値をわかりやすく伝えることが大切であることを学びました。
後半１時間はグループワークを実施し、ターゲットを設定して滋賀県の観光ツアーを考案し、互いに発表し合いました。受講した生徒は、「ガイドといってもただ説明するのではなく、顧客の持っている知識に合った形で情報を提供することで、より楽しんでいただけると知りました」「私たちの実施するツアーでは滋賀県を知らない人が多いと予想しているので、わかりやすくストーリー性のある説明をしたいと思いました」「“ガイドは地域と旅行者をつなぐ役割がある”という部分が非常に印象的で、常に意識しようと感じました」などの新たな発見があり、今後の活動をさらに充実させる講義＆ワークショップとなりました。